看護師
#06

総合病院から訪問看護へ。
得られたものは、知識や技術だけではない、心のつなげ方でした。

西宮市訪問看護センター

看護師 2017年入社

インタビュー

INTERVIEW
EPISODE

当センターならではのチーム制。
職員同士の連携で、利用者さまに寄り添う看護が生まれています。

誰かに必要とされる仕事がしたい。そんな想いから看護師を志し、これまで総合病院で働いていました。訪問看護の世界へ飛び込んだのは、施設見学のときに職員の温かく優しい雰囲気を目の当たりにできたことや、充実の教育体制が整っていたからです。定期的な研修会だけでなく、看護師の育成やキャリアアップにも力を入れたラダーの教育体制を取り入れているので、未経験でも働きやすさと成長を実感できる場所だと感じ、入職をしました。最初の1~2ヵ月間は先輩との同行訪問をします。1日の終わりには必ず、振り返りの時間があり、疑問点を解消できるので着実に業務を覚えられました。
当センターの魅力は、職員みんなで利用者さまを支えていることです。一人の利用者さまに対し3~4人が担当につくチーム制を導入し、体調の変化などを共有しながら必要なサポートを一緒に考えていきます。それぞれに違った考え方を組み合わせながら、もっとこうしてみたらどうかと話し合う時間を密につくれるのは、当センターならではです。その結果、利用者さまにより質の高い看護を届けられ、自分自身の成長も日々実感できています。

EPISODE

『きく力』を身に付け、人と協働できる自分に変わることができました。

現在はチーム内のリーダーを務めながら、1日4~6件ほどのご自宅を訪問。多くの利用者さまと過ごす毎日の中で、大切にしているのは『誠実さ』です。病院勤めの頃は、相手の想いに耳を傾けることが少なく、自分の考えだけを伝えがちでした。医学的な知識や技術を身につけて患者さんを診ることももちろん大切です。しかしそれ以前に、利用者さまやご家族の話をしっかりと聴き、信頼関係を築くことが重要で、心のつながりがあってはじめて看護はできるものだと感じています。どんな時でも、利用者さまと誠実に向き合っていく気持ちは、絶対に忘れないように。訪問看護で、忘れかけていた看護の基礎を、改めて思い出せました。
当センターでは、職員それぞれが話をきく力を身につけるため、傾聴スキルの講習を受ける機会があります。話をすることの本来の意味や相手との接し方を学べ、以前よりも密に利用者さまとコミュニケーションがとれるようになってきました。また訪問看護は、ケアマネジャーなど他職種との連携を図ることが多々あります。身につけたスキルを生かしながら積極的に対話ができるようになり、看護師のなかにとどまらず、他職種との協働ができる自分へ変われました。

EPISODE

新卒からベテランまでみんなが一緒に成長できる。
西宮市訪問看護センターは、自分をさらに輝かせてくれる場所です。

外出が多い訪問看護。気温の変化や四季の移ろいを肌で感じ、利用者さまや職員と共感し合える。今はそんな何気ない日常を心から楽しめるゆとりができ、充実した毎日を過ごしています。センター内では管理者も加わり、日々、利用者さまのための看護を考える時間を多く設けています。結果の良し悪しに関係なく、考えや過程の部分に重点を置いた評価をしてくれるので、みんなが積極的に意見を出しやすい環境です。
経験がないと、最初は一人で行動することに対しての不安しかないと思います。私自身もそうでした。しかし、連携がしっかりとできるチーム体制やタブレット端末での記録などのハード面もしっかりと整えられています。そして何より、経験豊富な職員や管理者が多く、みんなが丁寧なサポートをしてくれるので安心してください。些細なことでも一つずつ、先輩がそばにつきステップアップができるので、多くの学びも得られます。新卒の職員からベテランまで幅広く在籍。どの職員も訪問看護に対し、強い愛情を持ちながら活躍する姿は、私もまだまだ頑張らなくてはと、常に前向きな気持ちにさせてくれます。技術面や訪問看護制度の知識面の習得にも力を入れ、今後もスキルアップをしていきたいです。私の存在が、当センターのモットーとも言える「住み慣れた家で過ごせる地域づくり」につながっていければと思っています。

取材日:2019年12月
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