支援員
#03

入ればわかる福祉の深さ・楽しさ。
プロ目線の支援を大切にしています。

障害者生活介護施設いずみ園

支援員 2008年入社

西宮市社会福祉事業団の特徴は何だと思いますか?

  • POINT 01

    人材層の厚さ

  • POINT 02

    多彩な事業所と職種

  • POINT 03

    昔からの歴史とノウハウ

インタビュー

INTERVIEW
写真
EPISODE

全くの畑違いから福祉の世界へ。

初めて福祉の世界に触れたのは大学生のとき。学業と並行して音楽活動をしていたため単位が足らなくなり、夏休み期間にヘルパー講習を受講すれば単位が得られると聞き、ヘルパー2級を取得しました。大学卒業後は音楽の道へ進んだため、しばらく介護業界とは離れて過ごしていました。ただ、思う存分音楽活動をしたので、結婚や先のことを考えたときに音楽だけで生活していくのではなく、企業への就職を考えました。当初は両親が経営する居酒屋で働くことも考えましたが、ふと頭に浮かんだのが、介護の仕事です。ヘルパー資格の取得時に高齢者施設でお話を聞いた人生の先輩方の生きざまや、バンド活動で出会った障害のある方の素直に音楽を楽しむ姿が、思い出されました。自分の中にあった、人と関わる仕事がしたいという思いが重なり、当事業団へ入職しました。
いずみ園に入って最初に感じたのは、「人と人との関わりがストレートでいいな」ということ。得意のギターを披露したところ、みんなが集まって一緒に歌ってくれて、改めて音楽の力を感じたと同時に、障害があってもなくても人との関わりってシンプルでまっすぐなんだと気付きました。言葉での意思疎通が難しい利用者様もいるのですが、挨拶やコミュニケーションの取り方が人それぞれ違って、関わり方が分かってくると楽しみが増します。当時の園長が「ぜひ弾いてほしい」と歓迎してくれたこともあり、最初はギターばかり弾いていました(笑)。

写真
EPISODE

ライフステージの変化とともに、
やりがいも深化する。

福祉の大学を卒業して入ってくる同僚が多い中、私は知識が圧倒的に足りないと感じたため、ギターに頼っている部分があったかもしれません。そんなある日、本質に向き合っていないことを見透かされたのか、先輩にギターを禁止されてしまいました。そこから改めて勉強し直し、通信制の専門学校に通って社会福祉士と介護福祉士を取得。昨年にはケアマネジャーも取得しました。
この仕事を15年続けられた理由の一つは、日々成長を感じられたことだと思います。最初は信頼関係をつくることだけを考えていたのが、自分自身が結婚して子どもが産まれてライフステージが変わると、利用者様に対する見方も変わり、目線が変わります。子どもの将来を考えるのと同じように、ご家族はどう思っているのか、利用者様はこれから先どうしていけばいいのかと、続ければ続けるほどに考え方や提案内容に深みが出てきて、利用者様と一緒に成長していく感覚がありました。ギターを取り上げられたときは悩みましたが、そこから自分に何ができるのかを考え、本当の意味で仕事の醍醐味を味わえたと思います。先輩には感謝しています。

写真
EPISODE

プロ目線でより良い支援の提供を。

仕事をするうえで大切にしているのは、プロ意識です。音楽や飲食業にも通じますが、つらいことがあったとしても常にプロとして知識や技術を深め、当園へ来てもらった利用者様へ自分ができる最大限のことをしていかなければいけません。介入を拒むご家族がいた場合、お気持ちに寄り添ったうえで、利用者様の将来を見据えた対応や提案をするのがプロの仕事だと考えています。
これからの夢は、事務局長になること!というのも、私が入職当時に指導してもらった当園の園長が現在の事務局長で、当時も園長という立場ながら、食事介助や送迎を率先して行い、利用者様と一緒にギターを楽しむなど現場を大切にされる姿に大きな影響を受けました。利用者様が喜ぶならと、バーベキュー大会やライブ・コンサートなどを企画され、私も一緒にライブをさせていただきとても楽しかったことを覚えています。私もいつか利用者様視点での施設運営に参加できるよう、現場業務と並行して会計などの勉強もはじめています。

EPISODE

メッセージ

福祉の楽しさは、入ってみなければ分かりません。経験がないとか、利用者様との接し方が分からないとか、入る前に感じている不安は、入ってみると不安要素ではなかったりします。私も実務未経験で入職してから、利用者様との関わりやチームで動くことなど、さまざまな経験を通して不安が安心に変わり、楽しみが見つかりました。当事業団には多彩な経験を持つ先輩方がいて、研修など学びや気づきを得られる機会も豊富にあります。これから経験することを楽しみに、一度チャレンジしてみませんか。

1日の流れ

ONE DAY
  • 8:45

    出勤

    利用者様のスケジュールや職員の配置が分かる体制表をつくります。

  • 9:00

    利用者様の受け入れ準備、送迎

    利用者様の出欠や体調による外出予定の変更など、情報を共有。その後、それぞれの持ち場に入ります。

  • 10:20

    運動・作業

    ①運動
      午前中は屋外での散歩、室内での体操・ストレッチ、階段昇降などを行う運動の時間です。
    ②作業
      利用者様の特性に応じて補助具等を使って取り組みます。

  • 12:00

    食事介助

    利用者様の食事介助を行います。ほかのスタッフと交代で休憩をとります。

  • 14:00

    レクリエーション

    音楽や創作活動など、午後はレクリエーションの時間。作業を行う利用者様のサポートも行います。

  • 16:30

    送迎

    日によって、運転し利用者様の送迎も担当します。

  • 17:30

    退勤

    明日のスケジュ-ルを確認後、退勤します。

プロフィール

PROFILE
写真

美術系の大学を卒業後、バンドのギター担当として音楽活動をスタート。TV番組への楽曲提供など順調に活動するも、結婚を機に将来を模索し、福祉業界へ飛び込む。趣味としての音楽活動は続けながら、いずみ園の中核を担うスタッフとして活躍する。

取材日:2022年11月
矢印