多職種と連携し、ケアマネジャーとしての引き出しを豊かにしていきたい。

一度は諦めかけた
福祉の世界に再チャレンジ。

もともと福祉業界に興味がありましたが、一旦は一般企業で社会人経験を積むことを選択しました。数年後、今度は介護職を目指し、学校に通って介護福祉士を取得しました。4年ほど施設で勤めた後、施設介護以外の世界にも携わってみたくて在宅介護に興味を持ちはじめました。同じタイミングで祖父母がデイサービスやショートステイを利用するようになったことも相まって、当事業団で在宅にチャレンジしたいと入職を決めました。多くの介護サービスを展開する社会福祉事業団という母体の確かさも感じましたし、いずれケアマネジャーに挑戦したかったので、のちのキャリアを描きやすかったことも決め手です。

多様な答えがあるからこそ、
ご要望に添えたときのやりがいが大きい。

利用者様の多岐にわたるご要望と、提供できるサービスを合致させるため、毎日試行錯誤しながら計画を立てて提案しています。利用者様の担当は1人ですが、同じ事業所に在籍する8名のケアマネジャーに相談して決めることもあります。10人ケアマネジャーがいれば10通りの答えがあり、利用者様のことを考え抜いて出す答えはそのどれもが勉強になります。
やはり利用者様からいただける「ありがとう」「あなたがケアしてくれたから、自宅で暮らせるようになったわ」といったお言葉が、やりがいです。特に、ターミナル（終末期医療）の担当として関わった方のご家族に、「自宅で最期を迎えられて良かった」と言っていただいたことは今でも忘れられません。利用者様のご要望に寄り添い、その方の生活が現状よりも良くなってくれると、頑張って良かったと思えます。

背景を知り、広い視野で
手を取り合ってケアしていく。

ケアマネジャーを目指す人は、みんな介護員や看護師としてのバックボーンがあり、最初はその職種の考え方を元に利用者様と向き合うと思います。私もケアマネジャーになった当初は、目の前のケアに取り組むヘルパー時代の考え方が抜けませんでした。ケアマネジャーの仕事は、利用者様ご自身とその背景について知らなければ、何もはじまりません。先輩に同行していただいて訪問の経験を積み、ご家族を含めた利用者様の背景の部分まで知る大切さを学びました。ケアマネジャーになってから、民生委員の方やボランティアでゴミ出しなどを手伝ってくださる近隣の方との接点ができ、こんなにたくさんの人たちが一人の利用者様を支援していると実感したことも、ヘルパーとは違う視点を持つことにつながりました。支援するご本人はもちろん、ご家族の意向にもフィットするケアプランを組み立てるために、まずしっかりとアセスメントを行うことを大切にしています。

メッセージ

福祉の仕事は大変というイメージがつよいかと思います。実際、利用者様の人生に寄り添うわけですから、簡単な仕事ではありません。でも、人の人生に寄り添える仕事は、世の中にそう多くはないと思います。そこが、相談援助職の魅力です。私は40代ですが、いま在籍しているケアマネジャーの中では最年少。まだ未熟で、時代とともに変わる現場の課題や制度についての知識の足りなさを感じます。先輩方のように引き出しが増えれば提案の幅が増えるため、勉強を続けていきたいです。他部署を含めて気軽に相談できる環境があり、悩みを一緒に解決しようと動いてくださる方が多いので、安心してご応募ください！